北八ヶ岳ロープウェイと麦草峠の間にある地域です。バスかロープウェイで標高2000メートルまでは上がれること、何かあっても途中で逃げられる道があることから、初めて山歩きをする方にはおすすめしやすいです。
だからといって魅力がないことはなく、縞枯山と茶臼山は山頂への登りが30分ほどでも八ヶ岳と北アルプスがはっきりと見渡せる山です。朝の短い時間を利用して山を眺めに来られている地元の方々をよく見かけます。
- ほぼ登らずに北アルプスが眺められる
- 家族連れでも楽しめる整った木道
- 急なアクシデントでも下山しやすい
ルート
苔の森を目当てにするなら麦草峠を拠点にして周囲を散策しましょう。縞枯現象を目当てに縞枯山に登ったり、気軽な散策で北アルプスを眺めてみたいのであればロープウェイ山頂駅から五辻を目指してみてください。ロープウェイ山頂駅から五辻までであれば登山用具の準備も不要です。
*ロープウェイ駅から*
・五辻までは30分、縞枯山までは1時間
*麦草峠から*
・茶臼山、五辻までは1時間
五辻
ロープウェイ山頂駅から五辻手前までは木道が整備されていますし、北アルプスを展望できるベンチもあるので家族連れにはオススメです。のんびりハイクをしたい、または悪天候で景色に期待できないときに選んでみるのも良いのではないでしょうか。
ゴゼンタチバナ(御前橘)を頻繁に見かけます。花を咲かせるのは葉が6枚ですが、咲かせないのは4枚という不思議な花。ミズキ科で赤い実をつけます。北米ではジャムにもするようです。八ヶ岳周辺ではジャムをコケモモで作っています。ロープウェイ駅などの土産屋さんで購入することができます。
森を抜けるとこのように北アルプスがはっきりと見えます。スノーハイクでしか晴れたことがないので時期外れの写真で申し訳ありません!夏でも青空が見えたら更新したいと思っています。
茶臼山
五辻から見た風景も茶臼岳を登れば別世界。南北中央のアルプスが一望できます。もし登山靴を履いていたなら30分頑張ってみてください。最後がちょっと急登ですが風景は様変わりしますよ!
天狗岳の後ろに隠れて山頂だけになってしまいますが、八ヶ岳も南は赤岳まで眺められます。北はもちろん蓼科山まで。駐車場から30分でこの展望なので地元の方はお散歩気分で登りに来ています。
山頂から景色は見えません。写真のように木々に囲まれています。展望台への看板があるので忘れずに行きましょう!
茶臼山の由来は、茶を挽く「茶臼」に似ているからで、富士山のような末広がりの山を一般的に指しています。全国で100以上もあり、お隣りの美ヶ原や長野市にもあるため、茶臼山のことを話すときには「どこの」を付けないと通じないことが多いです。近々、全体像が分かる写真を載せられたらと思っています!
縞枯山
縞枯山も茶臼山のように山頂からは何も見えません。このような展望台があるので立ち寄るのを忘れないようにしましょう。
縞枯れとはこのように山の一部が縞のように枯れていく現象です。山の自浄作用(世代交代)と考えられていますが原因は分かっていません。標高2300m-2700mのシラビソの森に限って出てくるということだけははっきりしているようです。
縞枯れは蓼科山から箕冠山(硫黄岳の手前)までは珍しくないのですが、シラビソと名がつく「しらびそ小屋」周りでは確かに見たことがありません。標高についての調査は正しいのかもしれませんね。
この縞枯れで面白いのは
「縞が日々上がっている」という点です。
枯れた場所の上に並んだ樹木に吹き込む風が、土壌を乾燥させて枯らしてしまうそうです。これと同時に枯れていた場所には幼樹が育ってくるというサイクルになっていると考えられています。
北八ヶ岳ロープウェイのページで図解されているので是非ご覧ください!
https://www.kitayatu.jp/toparea/
アクセス
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必ず事前にご確認ください!
アルピコ交通(茅野駅発)
八ヶ岳の玄関口の一つである茅野駅からのバスです。麦草峠、北八ヶ岳ロープウェイ駅行きがあります。
茅野駅時刻表(JRホームページ)
毎日アルペン号(東京発・夜行バス)
東京から麦草峠まで直行できる夜行バスです。竹橋/新宿/八王子から乗車できます。22時台出発なので帰宅して着替えてからでも間に合うのが助かります。お盆や連休だけは混み合うので1ヶ月前から予約状況を確認しておくといいでしょう。
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