蓼科山

八ヶ岳最北端に位置している蓼科山からは南八ヶ岳の端まで見渡すことができます。日帰りで来られる気楽さもありますし、そのためなのか宿泊客が多くはないので静かに過ごせるのがポイントだと思っています。登山口が4つもあるので何度も楽しめる山です。

関連記事  北八ヶ岳 池めぐりから蓼科山へ

ポイント

・八ヶ岳全容を見渡せる最北端
・山岳信仰や伝承など歴史ある山

目次

ルート

車をお持ちであれば「7号目登山口」または「大河原峠」へ行くことで標高をさほど上げずに登頂することができます。バスであれば本数が少ないのですが「蓼科牧場」「登山口」「竜源橋」から登ることができます。

わたしは東側に住まいがあるのでご紹介できるのは「大河原峠」「天祥寺原」(竜源橋からのルートに合流)からとマイナールートになりますが少しでもお役に立てればと思います。

所要時間(市販地図を参照してます)
・大河原峠:2時間半 [車利用]
・7号目登山口:2時間半 [車利用]
・蓼科牧場 or 登山口:3時間 [バス利用]
・竜源橋:4時間 [バス利用]

大河原峠からのルート

北八ヶ岳にしては駐車スペースが広い大河原峠。しかし登山者ではない方々の展望台という役割もあるのでお昼頃からは混んでいるかと思います。右上に見えるのは双子山です。反対側(カメラの向きではない方)にある道を進んでください。

溶岩が積み重なってできた蓼科山らしい岩の道を登っていきます。笹で覆われている山なので花は少なめに感じます。

登りきってからの後半は緩やかな起伏を歩きつづけます。縞枯れ地帯が見えてきたら山荘も間近です。

蓼科山荘に到着しました!この交差点は将軍平と言います。目の前に見えるのが蓼科山山頂です。

天祥寺原からのルート

天祥寺原から下る(竜源橋からの登る)と看板がありますので曲がります。曲がった先はゆるやかな登り坂です。

冒頭に書いた注意ポイントですがこのような広いがれ場を歩きます。ただし歩くのは15mほどですので、道が見当たらなかったら見逃している可能性が非常に高いです。小屋の方が紐で道案内をしてくれているのですが、天候によって切れてしまっていることもあります(肝心のポイントは取っていなくてすいません… これは付近の写真です)

一見簡単そうな道なのですがガレ場で迷う方が非常に多いです。私も間違いました。すれ違った人が間違っていたが故に迷ってしまうパターンが多いので注意してください!

標高が上がってくると岩の上を歩いていくことになります。これは大河原峠からと同じですね。

蓼科山荘(将軍平)から下るときは天祥寺原の方角から降りてください。

山頂へ

青いテント(物販スペース)に隠れてしまっているのですが、この奥に山頂への道があります。

山頂に近づくにしたがって溶岩も大きくなり歩きづらくなってきます。これはどの火山も同じですね。

森林限界を越えたら山頂まではもうすぐです。大河原峠から登ってきたのであれば歩いてきた道を眺めることができます。達成感を感じられる瞬間です!

蓼科山頂ヒュッテに到着しました!ここも頂上と言っていいのですが標識はもう少し先にあるので行ってみましょう。

蓼科山頂ヒュッテを通りすぎてから数分で山頂に到着します。広すぎるために全方角が見渡せません。風景を楽しみたいのであればその方角の端まで歩くことになります。

蓼科神社奥社。山頂にあるのは珍しくないのですが、山頂が広すぎるからなのか独特な感じを受けます。

蓼科山の山岳信仰

蓼科山麓の原村にある「阿久遺跡」からの推測になるようですが、縄文時代から信仰の対象として崇められていたようです。「女(め)の神様」とも呼ばれています。

蓼科神社(上の写真は奥宮)は平安時代には建立されていたと言われてます。創建時期は明らかになっていませんが878年には記録があるそうです。「高皇産霊神」・「倉稲魂神」・「木花佐久夜毘売」が祭神で、妊婦の守護神でもあるようです。七号目登山口にある鳥居が「一の鳥居」になります。

もしご興味が湧きましたら詳しい関連記事「北八ヶ岳 池めぐりから蓼科山へ」もご覧ください!

山小屋

蓼科山頂ヒュッテ

ピアノとスピーカーで有名なヒュッテ。スピーカーは私の身体より大きくて、初めて見るときには皆さんビックリされるかと思います。スタッフの方がピアノを弾いてくれたり、CDを持参すれば聞かせてくれたりもします。とってもサービス精神あふれたヒュッテだと思いますのでぜひ泊まってみてください。

蓼科山荘

蓼科山荘の利点は山と目線が合うことでしょうか。こちらの方が落ち着く方も多いかと思います。頂上ヒュッテの予約が取れなかったとしても良い思い出が出来るはずです。早いうちに宿泊してみたい山荘のひとつです。

大河原峠ヒュッテ

休業中の大河原峠ヒュッテ。自然災害で塞がれた道が戻ってもコロナ禍になったりと相次いで不運に見舞われていますが、また数年後には復活してほしいですね。登山口近くの山荘は前泊利用されたい方のためにも大切だと思っています。

アクセス

バスは本数が少ないうえに
乗換えがある可能性もあるので
時刻表を必ず確認してください!

佐久平駅からは蓼科牧場へバスで行けますが乗換えがあります。
茅野駅からも登山口と竜源橋へ行けますが、茅野駅からのバスは早朝1本だけなので注意しましょう(2021年現在)

アクセス方法は 蓼科山頂ヒュッテ が素晴らしいまとめをしてくださっているのでそのリンクに代えたいと思います。JR時刻表については下記リンクをご覧ください。

JR茅野駅 時刻表

JR佐久平駅 時刻表

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