北八ヶ岳 池めぐり

梅雨明けの4連休。稜線歩きも楽しいのですが、眩しい日差しに慣れるために森歩きをしたいと思いました。わたしにとって森と池といえば北八ヶ岳。雨池、双子池、亀甲池と3つの池をのんびり巡ってきました。

※後半の亀甲池→大河原峠→蓼科山は 北八ヶ岳 池めぐりから蓼科山へ に書いています!

目次

ルート

道が複雑なエリアなので簡略化しています!

麦草峠から雨池、双子池、亀甲池と巡っていきます(そして天正寺原、蓼科山へと1日で抜けていく予定です)
このルートはほとんど人に会うことがありません。麦草峠からは皆さん茶臼山か白駒池へ向かいますので、雨池までは尚更になります。森と林道ばかりの地味な道なのですが静かに過ごせるのは間違いないです。

所要時間(市販地図を参照)
・麦草峠 → 雨池 1時間
・雨池 → 双子池 1時間
・双子池 → 亀甲池 40分

麦草峠から雨池へ

去年から山歩きが少ないせいで7月でようやく初めての麦草峠です。ここの朝靄はいつ見てもキレイなんですよね。その先へ歩きたいといつも気が急いてしまいます。

麦草峠からは雨池へ向かうにはまずメルヘン街道を横切ります。すぐにこの場所に着くので右に曲がってください。左側の道は茶臼山と縞枯山を縦走するルートです。

雨池へのルートは人通りが少ないのですが道は整っています。双子池までは起伏も少ないのでお子様連れも見かけます。

ただし笹が生えているところはご覧のように埋もれていることも多いです。うっすら残っている跡を辿りましょう。長くは続かないはずなので安心してください。

大石川林道に出ます。狭い道を歩いてきたので開放感に満たされると思いますよ!

この道は八千穂高原から雨池、双子池、大河原峠と続いています。双子池ヒュッテはおそらく大河原峠からこの道を使って食材とかを運んでいるのではないでしょうか。冬のバックカントリーでも使わせてもらってます!現在は一部通行止めの箇所があるため、そのまま双子池には抜けられません。

でもやっぱり林道って飽きるかも。そう思ってきたときに木道に変わってくれます。雨池は目前です!

雨池

雨池に着きました!今年は水がしっかり溜まってくれていて良かったです。ここで朝ごはんを食べようとしたら、家族連れが同じようにお弁当箱を開けていました。早朝から夏らしい雲が湧いてきました。キレイなんですけど稜線がすぐに隠れてしまうかも…

「雨池」は名前のとおり「雨が溜まった池」です。言い換えると「湖の水源」がありません。雨が降らなくなる10月以降に行くと干上がっていることも多々ありました。

そして反対側の景色はこんな感じです。雨池を眺められるのは3箇所です。先程の南端とこの北端、あとは縞枯山荘から降りてきた西側です。雨池は白駒池のように湖畔近くは歩けないですし、休める場所も限られていますが、人が来ないのは間違いないので静かに過ごしたい人にはおすすめです。

双子池からはまた起伏の緩やかな森のなかを歩いて行きます。急な下り坂が見えてきたら登山道は終わりになります。登らないって良いですね!

ここから双子池ヒュッテまでは林道をまた歩きます。雨池の手前から歩いた大石川林道とは双子池ヒュッテの直前で合流です。

皆さん気になる「うそのくち集落」ですが「嘘」ではなく「鷽」です。名前の由来なのですが調べても見つからないんですよね。この辺りは「鷽」をよく見かけるので関係があるのかなと思ってます。あと雨池や双子池とちがって標高1000mぐらい降りないと着きません!

林道に入ってからはすぐに水場があります。北八ヶ岳は水の補給場所がほとんどないので、水に余裕がなければ汲んでいくといいでしょう。

だらだらと100mぐらい上がっていく林道は真夏だと地味に疲れます。でも下り坂が見えたら双子池はもうすぐです!

双子池

双子池が見えました!きっとこの辺りも笹だらけなのでしょうけれど、ヒュッテの方々が手入れしてくれているからか、居心地の良い庭になっています。涼しそうな水の色もいいですよね。一日中見ていられます。

双子池ヒュッテです。オーナーが代わってかわいい手拭いを売るようになりました。受付のおばあちゃんは優しくて良い方でしたが、今はどんなヒュッテなのでしょう。またお邪魔したいと思います。

こちらは雌池、そしてヒュッテの方が雄池。合わせて双子池です。こんなに美しい池なのに悲しい伝説がありまして。。。

豪農の息子・与七郎は、父が雇っている男の娘・お染と恋に落ちた。しかし両親は「身分違いの結婚だ」と怒り、隣村の名主の娘との婚約話をすすめた。悲しんだ与七郎は雨乞いの人身御供の身代わりとして雄池に身を投じてしまった。それを伝え聞いたお染も追って池に飛び込んだが、悲しいかな入水したのは隣の雌池の方だった。

湖畔がテント場になります。満員になることもありますが比較的余裕があるキャンプ場だと思います。日差しを避けてなのか森の中にテントが張られていました。

亀甲池に向かうにはこのキャンプ場から小さな峠を越えていきます。多少荒れてはいますが問題なく歩けるルートです。

北八ヶ岳も麦草峠を越えると笹の中を抜けるばかりですがこの峠だけは苔むした森を歩くことになります。白駒池周りほどではないですが雨の日に歩くと雰囲気があっていいですよ。この辺りから少し下ると亀甲池に着きます。

亀甲池

亀甲池が良いのは水の近くでも日差しに晒されないことです。ひと休みの涼を取りやすいのが気に入っています。目の前には赤岳と同じぐらい賑やかな北横岳がありますが、こちらに降りてくる人はほとんどいません。手ぬぐいを濡らして汗を拭きます。それだけでかなり生き返ってきます。

7月でも秋のトンボが飛んでます。これから山麓へ降っていくのでしょうか。秋茜のような気もしますが遠すぎてちょっと分かりませんでした。

大河原峠から蓼科山へ

朝6時に麦草峠を出発して亀甲池に着いたのは10時でした。これから大河原峠へ抜けて蓼科山へ向かいます。長くなりましたので後半はこちらの記事に書いています!

山小屋

麦草ヒュッテ

バス停の目の前にあるので帰ってしまう方も多いかもしれません。しかし冬季は道が閉まっていますし、お風呂もあってありがたい山小屋です。またこの辺りといえば苔の森なのですが苔の観察会を定期的に行ったりしています。イベントと合わせて宿泊してみるのもいいかと思います!

双子池ヒュッテ

双子池は人が少ないので本当に静かに過ごせます。車道が走っている大河原峠から歩いて30分程なのですが、下手に奥地へ行くよりも遠くへ来たと思わせてくれる場所です。山に囲まれていて街が見えないからかもしれません。ここは料理も美味しいので一度は行ってみてください。

アクセス

毎日アルペン号(東京発・夜行バス)

東京から麦草峠まで直行できる夜行バスです。竹橋/新宿/八王子から乗車できます。22時台出発なので帰宅して着替えてからでも間に合うのが助かります。お盆や連休だけは混み合うので1ヶ月前から予約状況を確認しておくといいでしょう。

アルピコ交通(茅野駅発)

八ヶ岳の玄関口の一つである茅野駅からのバスです。お盆や連休だけは混み合うのですが、しっかり増発してくれますので、駅に着いても慌てないように。登山前に怪我したら笑えないですからね!

茅野駅時刻表(JRホームページ)

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