白馬山・小蓮華山・大池 ( 猿倉〜蓮華温泉 2日目 )  

8月初旬の山日和。お花畑の見納めということで白馬を選びました。稜線はまだまだピークが終わらず、お天気にも恵まれた素晴らしい山行になりました。3連休の台風予報を聞いた朝に出した休暇願いだったのですが勘が当たってよかったです。

猿倉 〜 大雪渓 〜 白馬山(夕焼け) 1日目はこちらです!

ポイント

・天然のクーラー大雪渓!
・稜線に広がるお花畑
・絶滅危惧種のウルップソウ
・天然記念物のライチョウ

目次

ルート

遠い北アルプスまで来ているのに青空が見られなかったら落ち込むので二日間に分けた山行でした。1日目(前回)は猿倉から大雪渓を登って白馬山荘へ。2日目は白馬岳で日の出を見てから小蓮華山、白馬大池、蓮華温泉へと下りていきました。

白馬山荘から所要時間(市販地図を参照)
・白馬山荘 → 白馬岳 15分
・白馬岳 → 小蓮華山 1時間
・小蓮華山 → 白馬大池 1時間30分
・白馬大池 → 蓮華温泉 3時間

白馬岳(日の出)

朝3時起床。4時には登頂していました。同じ時刻に起きていた方々は沢山いらっしゃいましたがまだ誰も登ってきません。雲は稜線まででなんとか収まっています。晴れてくれるでしょうか。

朝5時に日の出。雲は散ってくれました。小蓮華山への稜線が見えています。これから歩いて行くところです。

これだけ焼けてくれると早起きした甲斐があったと思わせてくれます。なかなか見られない色ですよね。

もちろん杓子岳と白馬鑓ヶ岳もしっかり見ることができますよ!

剱岳もカッコ良過ぎます。余計なものがきれいに隠れてくれているとおかげでしょうね。

ご参考までにですが、白馬頂上宿舎の近く(丸山)から眺めるとこんな感じになります。白馬山荘から眺めるとどうなるかも少しはイメージが付きますでしょうか(露光が大失敗なので位置だけ参考にしてください!)

白馬山荘と白馬頂上宿舎の日の出(7月下旬〜8月上旬)

太陽は乗鞍岳の方角から登ってきます。白馬山荘なら山荘の端(長野側)から見るか、白馬岳に上がって上の写真を見るようになる方がほとんどです。

白馬岳頂上宿舎に泊まっても近いので同じ場所から見られますし、杓子岳の方に少しだけ進んだ「丸山」で、白馬岳の左から上がってくるのを見てもいいでしょう。どの山を間近で見たいかを基準にして眺める場所を決めるのも良いかと思います。

*この日記の写真は8月上旬、丸山からの写真は7月下旬撮影。

小蓮華山

幸せな時間も束の間。ついさっきまで山荘からの登りで喘いでいたのに、これから下山しかないと思うと寂しくなります。ほとんどの方は朝食のために山荘へ戻られました。

イワヒバリでしょうか。遠くて分かりづらいのですが… 朝のさえずりは気持ちが和みますね。

朝の光は全てを違うもののように見せてくれます。やっぱり光です!

三国峠まで来ました。この手前にはコマクサが咲いているはずなのですがさすがに遅かったようです。雪倉岳にも足を伸ばしたいところですが今日はこのまま大池へ下っていきます。

奥の山が小蓮華山です。何度も同じような山を見るので、どうしてあの山が選ばれたのか分からなくなってくるのですが、大池から登ってくると「この山に登った」って感じがするのが不思議です。

こんなに気持ちのいい稜線を歩いてきたんですね。すれ違った方々は皆さんテンションが高めでした。雲ひとつない青空ですから落ち着いてなんかいられないですよね!

小蓮華山に着きました。新潟県最高峰の山です。小さな石仏が立っていて、頭が欠損しているのが気になっていたのですが、じつは山頂は崩落しているようです。現在も山頂が広いとは言い難いのですが、以前はもっと盛り上がっていたのでしょうか。

船越の頭

まだ朝の7時ですが最後の稜線です。ここからは緩やかに下るだけのやさしい道です。夏山は雲が湧いてしまうので青空が確実なのはこの時間帯まででしょう。早くしないと大池が雲に覆われてしまいますね。

コバイケソウなどの群生地があります。お花ってどうして固まって育つのでしょうかね。それともここだけ育ちやすい環境が整っているのでしょうかね。風から守られているような地形ではありました。

でも白馬岳はしっかり隠れてしまってる。。。とお花を撮っていて気づきました。

船越の頭が見えました。この山行で最後の登りです(って数分のことですが)

稜線って美しいな。。。とついつい見入ってしまうような風景です。

大池が晴れてくれました。離れて見てみれば火山性の湖だというのが一目瞭然ですね。ここから眺めることができてよかったです。

白馬大池

稜線というよりは高原地帯のような風景になってきました。もう本当にお終いだな。。。としみじみ思ってきた頃です。

でもここからのお花畑は量だけなら今までで一番かもしれません。道の脇にはこんなに咲き乱れています!

白馬大池山荘に着きました。稜線の朝焼けが目当てなら白馬山荘なのでしょうけれど、のどかな風景を楽しみたいなら間違いなくこちらですね!キャンプ地も広いですし。

乗鞍岳。手前にお花畑が広がっているし、フォルムもゆるやかなので優しそうに見えますが、巨岩が積もっただけの山は登りにくさが半端ないです。

蓮華温泉

大池を出ると樹林帯に入ります。岩がありますが乗鞍岳へ行くよりは易しいと思います。乗鞍岳は隙間だらけの巨岩を跨いでいくので緊張しっぱなしです…

登山口までは樹林帯を歩くことになりますが、視界は所々で開けているので飽きはない道だと思います。

お花が咲いていないと退屈だなと思っていたら、30分ぐらいしてから顔を出してくれました。

そしてすぐに天狗の庭に着きます。お花畑の休憩スポットです(電池が切れたのでここからiphone撮影です)

ここだけ樹林帯が切れて視界が開けているのにガスがとっても残念です。お花も一面に咲いていますし、一息つくにはここしかないと思えるような場所でした。

天狗の庭からの下り道は岩も小さくなって歩きやすくなってきます。この風景が見えてきたら温泉はいよいよです。

この看板が見えたら温泉も登山口もすぐ近くですよ!

蓮華温泉ロッジに着きました!山道は緩やかなのですが暑さが大変でした!ここでは苔桃ジュースが飲めるのでよかったら頂いてみてください。そのまま帰らずに湯治をしていくのもいいですね。

(おまけ)蓮華温泉に入りました!

「おまけ」なんて書いてますが、登山者のほぼ全員が入っているように思います。汗だくのまま帰りたくないですしね…
蓮華温泉には4つの露天風呂があります。お湯の質もそれぞれ異なるので楽しめると思いますよ。やけどにも効くので日焼けした人は入りましょう!

黄金湯

重炭酸土壌泉。こちらは展望はありませんが木に囲まれていますし、腰かけられる長椅子もあるのでとっても落ち着きます。お湯は40度ぐらいで丁度いいです。

仙気の湯

こちらは少し柔らかなお湯のように感じました。すぐ脇から源泉が湧きたつ音が聞こえてくるので、温泉に入っている感じが一番する温泉かもしれません。

薬師の湯

澄んだ深緑色した湯は単純酸性泉。岩も緑色に染まっていました。その名の通り「よく効く薬」のような色ですね。少し熱めなようで水が出せるホースが脇から出ています。誰も来ないのが分かっている(来たら気づく)ので裸でも気楽なのに加え、この開放感は素晴らしいです!

三国一の湯

ここはまさに道の脇にあるのでお湯に入るのはなかなか勇気がいるかもしれません。

山荘

白馬山荘

今回お世話になった山荘。こちらは相部屋でも6人ぐらいまでです。もう一つの山荘は20人ぐらいになるので気になる方はこちらがいいかもしれません。お食事は美味しかったですし談話室も広々としていて過ごしやすかったです。

白馬岳頂上宿舎

白馬三山の稜線でテント泊をしたいのであればこの山荘になります。白馬山荘は近くに見えて15分ぐらいは登るでしょうか。こちらのメリットはお食事がバイキング!食いしん坊な方は満足できるでしょう。

白馬岳頂上宿舎という名前ですが、白馬山荘よりも下にあるので予約時は注意しましょう!

白馬大池山荘

宿泊したことがないのでコメントはできないのですが、テント場が広々としているのでのんびり過ごすなら大池だと思います。ドイツ人とフランス人(ちょっとだけお話しました)の2組は、「小蓮華山までしか行かないよ。バカンスだからのんびりしたいんだもん」とこちらを選んだ理由を教えてくれました。

蓮華温泉ロッジ

こちらも宿泊していないのでコメントできないのですが、車道が来ているだけって立派なロッジでした。駅まで降りる最終バスの時刻が遅くはないので、日程に余裕があるのであれば露天風呂にゆっくり浸かって1泊するのもいいのではないでしょうか。夏の夕暮れ時の露天風呂なんて最高でしょうね!(宿泊者以外は17時までのようです)

アクセス

糸魚川駅(北陸新幹線・大糸線など)か平岩駅(大糸線)まで行けます。2021年ですが8月中でもスケジュールが分かれていたので「最終バス」の時間には気をつけるようにしてください。

糸魚川バス

糸魚川駅 (北陸新幹線など)

平岩駅 (大糸線)

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