根子岳・四阿山

10月末といえば山麓の黄葉が美しいときですよね。今年は菅平高原を目当てに根子岳・四阿山へ向かいました。八ヶ岳イエローにも劣らない見事な染まり様でした。

ポイント

・菅平高原の黄葉
・鞍部から見上げる根子岳と四阿山

目次

アクセス

上田駅から菅平高原ダボス行きのバスが出ています。車があれば登山口まで行けますが、バス利用の場合にはここから1時間弱歩かなくてはいけません。美しい黄葉を楽しみながらと言いたいところですが、さすがに往復は飽きるかもしれませんね。

上田駅発 バス時刻表

上田駅 北陸新幹線 時刻表

上田駅 しなの鉄道 時刻表

ルート

上田駅から菅平高原ダボス行きのバスに乗りました。バス停から登山口(駐車場)までは1時間弱かかります。登山道は整っていて難しい箇所もありません。
幸いにもバスは数多く出ています。その日の気分でルートを変えても困ることはありません。中途半端な時間になってしまったら近くにレストランなどもあります。出発までのんびりするのも良いかと思います。

バス停から登山口へ

文句なしの秋晴れです!上田駅に着いた時は濃霧で気分が下がりっぱなしでしたが予報通り晴れてくれました!しかしここまで澄み渡った青空になるとは思いませんでした。

バスに乗ってきた場合には明治大学の敷地内を通って登山口へ向かいます。ただし時間が決まっているので気をつけてください。バス停から根子岳の方角へ歩くと看板がすぐに見つかります。逃さないようにしましょう!

敷地内の車道を真っ直ぐ進んでください。途中で小道に入りますが突っ切りましょう。抜けるとまた車道に戻ります。

入山料を払う料金所です。この時点では大人200円、小人100円でした。右側に見える小屋の前に集金箱が置いてあります。

右の看板に書いてあるとおり、根子岳は「花の百名山」と呼ばれています。夏のシーズンであれば少なくとも10種類以上は見られるみたいですよ!

登山口に着きました!ここでひと休みしたくなりますが、すぐに展望台に着くので頑張って登ってしまいましょう。今日は根子岳に登るのでこのまま真っ直ぐ進みます。

展望台

牧場の裏道にしか見えませんが登山口で間違いありません!このまま真っ直ぐ進んでください。

この東家までは登山準備が無くても登れます。おそらくご家族でも楽しめるよな場所にしているのだと思われます。でも景色は侮れないんですよ!

左下に見える赤い建物があるところが登山口です。30分ぐらいしか登ってないと思いますが、これだけの景色が見られれば十分ではないでしょうか。もう帰っていいかなと本気で思ってしまいました!

根子岳へ

左上に見えるのが根子岳の山頂です。バックカントリーでも賑わう山なだけあって広くて緩やかな斜面ですね。気持ちも緩んできて心なしか山頂が近く見えます。450m上がれば山頂です。

笹の道を歩いていきます。ここはダケカンバでも有名なエリアらしいのですが、山麓の黄葉を狙って来たので(それも少し遅かったですが)もう枯れてしまっていました。

樹木が無くなってきたら山頂まではもう一息です。夏であれば花が咲いているのでしょうが、山頂付近のハイシーズンは外しているので変わりない景色が続いていきます。

暖かそうに見えますが、そして実際、汗をかくぐらい暑いのですが、標高2000mまで来ると季節はしっかり冬になっていました。

この日は平日の午前中だったこともあり、誰にも会わないまったりした登山でした。その気分に応えてくれそうな山頂の予感がします。

根子岳山頂

山頂に着きました!まだ暖かいからか霞みがかってしまってますね。やっぱり登頂しなくて良かったかもしれない(そんなこと言ってはいけませんね!)

そして西を向けば北アルプス。視界は良くないですが雪のおかげで輪郭が良くわかります。雪が積もったら何をしようかと逸る気持ちが抑えられなくなりました。

このさりげない鐘とかたまらないです。誰もいないときに鳴らしました。かわいい音でした。

鬼遊びの庭・鞍部

誰も来ないのをいいことに山頂では1時間もまったりしてしまいました。しかし日が暮れてしまうので先に進まないといけません。これから四阿山との鞍部(山間の低いところ)へ向かいますが、ここで写真を撮る方も多く、このルートのハイライトにしている方も多くいます。

出発早々、少し切れ落ちたところや急な下りがあります。ちょっとだけ慎重になりましょう。良い写真が無くて申し訳ないのですが、左端の真ん中あたりのところが泥濘んでいると嫌なところです。この日も霜が溶けていたので滑りやすかったです。

ここが鬼遊びの庭です。ここから鞍部を見下ろす気持ちよさといったら言葉になりません。根子岳で調べてみると必ず出てくるアングルだと思います。山頂で重い腰を上げたばかりですが、また動きたくなくなってしまいました。

あと個人的に面白かったのが、このような堆積層が現れることです。じつは根子岳、四阿山、その北にある裏倉山までの稜線はカルデラの一部なんだそうです。つまり噴火跡ということなのですが、何か関係があるのでしょうかね(不勉強で申し訳ありません!)

根子岳と四阿山はもともと一つの山体であったものが、爆裂によって二つに分離されたものと考えられているようです。インターネットに文献がいくつも掲載されているので、ご興味がある方は調べてみてください!

そして鞍部まで降りてきました。山道を登り降りしてくるとこのような広がりが天国に思えますよね。四阿山を眺めながら気持ちよく歩いてしまうのですが、ここで振り返ってあげるのを忘れないでください!

個人的にはこの日1番の景色でした!枯れ木がないことが山頂までの道を美しくしているのでしょうね。山は正面だけでなく色んな角度から見るべきことを改めて勉強させてもらいました。この山は足が進まずに困ってしまいます!

四阿山へ

四阿山の登りは意外と急に感じます。それはここまでの道が緩やかだからです。鞍部からの眺めを見た後ではまるで苦行のようです!このような坂を1時間程度登っていきます。

空が見えてきたらもう稜線に近づいています。もう一息です!

下山ルートとの分岐に着きました。真っ直ぐ進むと山頂に着きます。右下にある下り坂からは根子岳を経由せずに登山口へ戻れます。

稜線まで来ると一面に樹氷が着いていました。風が吹くたびにパリパリって音がして降りかかってきました。雪が積もってからは見られない、この時期だけの現象ですね。

思いっきりピントがズレててお恥ずかしいのですが、見上げればこんな空でした。滅多に見られないのだからしっかり構えればいいものの、バスの時間を気にして適当に撮ってしまいました( 良い教訓になりました… )

この木道が見えたら山頂も間近です。最後の力を振り絞ってがんばりましょう!

四阿山山頂

ここが山頂なのですが、頂きというよりも稜線の一番高いところという感じがします。

この辺りは一面に黄葉が広がっていて素晴らしい光景になっています。14時を回っていて空が濁っているのが残念ですが、早朝に見下ろしたらどんな輝きを見せてくれるのでしょうかね。

明日、登る予定の浅間山です。北側を見るかぎりはガトーショコラになってそうですが、今日は天気がよかったですし南側はどうでしょうか?

下山 (山頂〜中四阿〜小四阿)

山頂から分岐に戻ってきました。右側(根子岳)から来ましたが、帰りは左側(直帰ルート)に進みます。中四阿、小四阿という小さなピークを結ぶルートです。

右側に進むとこのような下り坂が続きます。最後の帰りは今までで一番ゆるやかだと思います。

菅平に戻るためには右側に進みます。ちなみに左側の登山口入口には「あずまや温泉」があります。四阿山だけならこちらの往復を取ってもいいかもしれないですね!(残念ながらバスは通ってません)

こちらの尾根道は視界が開けているので下るのも気分が良いです。登山口付近まではこのような感じです。写真の真ん中あたりに見える小さなピークが中四阿になります。

中四阿に到着しました。この辺りから控えめながらも紅葉が見られます。

根子岳の眺めも良いですね。このルートで登るなら一息つきたくなる場所です。

次に現れるピークが小四阿になります。30分に一度くらいポイントがあると歩く方は楽しいですよね。

この辺りまで降りてしまうと山がはっきりとは見えなくなるものの、ススキがお出迎えをしてくれたりとまた違った趣きがありました。

真っ白な輝く樹氷、鮮やかな黄葉もいいですが、枯れ際も季節を感じさせますね。

下山 (小四阿〜登山口)

小四阿を過ぎると根子岳の序盤と同じような笹の間を抜けていくようになります。

日が陰ってきて黄葉が色濃く見えるようになりました。

1箇所だけ地図にも書いてあった注意点です。登山口付近の小川なのですが、少しでも増水すると濡れるの覚悟で渡らなくてはいけなくなるようです。大雨の後とかは通らない方がいいかもしれません!

最後は牧場の脇を抜けていきます。晩秋のやさしい色彩に癒されました。

こちらが四阿山の登山口です。根子岳とは別になっていますがほとんど離れていません。

赤い屋根の建物は根子岳登山口の脇に立っています。今朝、通ってきたところです。5分ぐらいで着くと思います。

まとめ

今回は黄葉目当てで菅平に向かいました。山麓の黄葉はもちろん美しかったですが、鞍部からの眺めだったり、派手ではないものの良いポイントが随所に散らばっている素晴らしいルートだと思いました。花の百名山を味わうためにも夏に来てみたいですし、バックカントリーができる冬も見逃せないですね。

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