本沢温泉

本沢温泉は日本最高地点の露天風呂として有名です。登山をするのであれば硫黄岳の拠点になりますが、温泉に入ったら帰るという地元の方々も多いです。なだらかな尾根を歩けば辿り着けるので家族連れで賑やかになることもあります。しかし八ヶ岳の西側に比べたらひっそりと山時間を楽しめます。

ポイント
  • 日本最高地点の露天風呂
  • 硫黄岳の拠点
  • 紅葉とクリンソウ
目次

ルート

車利用ができるなら登山口と書かれた場所から登るのが最短です。また稲子登山口からは遠いように見えますが、緩やかな尾根伝いに歩くだけなので稲子湯から登るのと時間は変わりません。
バス利用の場合、どちらのルートを選ぶのかは好みになるかと思います。

所要時間(市販の地図参照)
🚗 本沢温泉登山口から 2時間
🚌 稲子湯・稲子登山口から 3時間半

本沢温泉登山口からのルート

* 稲子登山口〜本沢温泉:1時間半
* 本沢温泉登山口〜本沢温泉:2時間

車で行ける本沢温泉登山口が最寄りになります。このように緩やかな尾根を進むだけなので子どもにも歩きやすいルートです。家族連れが多いのも納得してもらえるかと思います。

<追記> 今年も幼稚園生の団体とすれ違ったので問題ないかもしれませんが、2019年の台風19号により2カ所だけ迂回するところが残っているはずです。数分の短い距離ではありますが、雨上がりは滑りやすいかもしれないので、お子さまを背負える準備はしておいた方がいいかもしれません。

八ヶ岳の東西(小海と茅野)を結んだ源吉新道。明治7年に当時最長である30kmを十数年かけて切り開いたと言われています。運搬に適した尾根が選ばれたことは歩いてみると良く分かります。
下っていくと稲子小屋という山小屋も朽ちていますが残っていて、車が普及する前には良く使われた道だったと聞いています。

石碑に書かれているように下れば小海町です。冬季でも小海駅からのバスが寄ってくれる稲子登山口があり、まだ車を持っていないだろう地元の若者たちとすれ違うことも多いです。
みどり池登山口よりも標高が400メートルほど低いので敬遠されがちですが、歩きやすい上に峠越えもないので、疲労については大差ないように感じます。

本沢温泉登山口辺りの黄葉はとても綺麗です。この辺りの標高が一番美しく染まります。八ヶ岳イエローを楽しみたいなら登山をしない方がいいかもしれません(って登山ブログで書くことではないですね!)

手書きの立派な看板が立っています。今ではスノーシューを使うほどには雪が積らなくなってしまいました。もう雪掻きは出来ないのかと思うと寂しくなる時もあります。

硫黄岳からの温泉が流れてくる川ですから湯川という名前になるんでしょうね。湯川渓谷は聞いたことがない人も多いかもしれませんがアイスクライミングの練習地として有名です。アプローチ10分なんて場所は滅多にないので写真家の方もよくいらっしゃっています。https://ja.wikipedia.org/wiki/湯川_(南牧村)

しらびそ小屋からのルート

* みどり池登山口〜しらびそ小屋:2時間
* しらびそ小屋〜本沢温泉:1時間半

本沢温泉にはルートが2つありますが、こちらは稲子湯の登山口からみどり池を経由するルートです。小さいですが峠を越えることにもなるので、本沢温泉だけを目指すのであれば遠回りになります。

しらびそ小屋までは林道歩き、越えると気持ちのいい森をのんびり歩くルートになります。ほとんどがこのような感じです。

6月にはクリンソウが沢山咲きます。日本でも数少ない群生地です。中間地点に流れている沢、そして本沢温泉の近くに咲いています。なかなか見られない花ですのでゆっくり過ごしましょう!(写真がボケててごめんなさい…)

この先へ進むと標高差100mぐらいの峠を越えることになりますが、登り切ったら同じくらい降りていくと、本沢温泉登山口からの登山道に合流します。本沢温泉まではすぐ近くです。

本沢温泉

八ヶ岳の山小屋には温泉が多いのですが露天風呂が入れるのは本沢温泉だけです!天気が良い日に浸かれば至福の時になることに間違いないです。おすすめは冬の晴れた日。硫黄岳はくっきり見えますし、太陽が照っていれば着替える時も寒くありませんよ。

明治15年に建てられた古き良き温泉宿。内湯は広々とした檜風呂です(ホームページから見られます)お酒も豊富に用意されているため、夕食後にほろ酔いで入られる方も多く、その気持ちよさに登頂するのを止めた(でも全く後悔はない!)という方も多く目にしてきました。

登頂するならば朝食後早々に出発しなければいけないですし、朝風呂に入ってくつろいだら、ゆるんだ気持ちのままで尾根道を下っていくというのも一つの楽しみ方だと思ってます。

本沢温泉をきっかけに登頂をしない登山を試してみてはいかがでしょうか。八ヶ岳にはそのような方々が沢山いらっしゃるかと思います。わたしもそんな一人です。

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