苔を楽しみたい時にはにゅうを目指します。種類が豊富ですし、人は少ないので、写真が好きな方はじっくり向き合える場所ではないかと思います。また北八ヶ岳を望むにも良いポイントです。オススメは花が咲きだす7月。梅雨の雨上がりなんかに出会えたら最高です。
- 苔生した森
- 特徴的な山頂(にゅうの由来)
ルート
にゅうには白駒池入口から行くのが一番簡単です。湿原、苔の森、岩場と変化に富んだ道を楽しめますし、標高差もほとんどありません。苔だけが目当てならにゅうの森で引き返してもいいかと思います。また南へ縦走したい場合には中山峠、天狗岳と進むことができます。
所要時間(市販の地図参照)
・駐車場→にゅうへの道 30分
・にゅうへの道→山頂 1時間半
白駒池〜白駒湿原
白駒池の入口から湖の対岸へ回っていくと道が出てきます。この木道を進んでください。ただし川の上にあるため、雪解け直後などは沈んでしまって歩けなかったことがあります。
梅雨の時期をオススメするなんて可笑しく聞こえるかもしれないけれど、北八ヶ岳の森は大雨でもないかぎりほとんど濡れることはないです。レインジャケットを羽織れば十分かと思います(でも山の天気は変わりやすいので万全の準備はしておいてくださいね)
白駒湿原。夏は石楠花が咲いていますよ!早朝は小鳥の鳴き声もよく聞こえます。雨に降られたことしかないために遠景の写真がなくてすいません…
にゅうの森
白駒池周りやメルヘン街道沿いでも十分に苔が見られるのですが、整備された木道から外れてみたい場合にはこの森に来てみてください。ただし泥濘みが非常に多い森なので水に強い登山靴を履いてくることをお勧めします。
ぐっと寄ってみないと気づかないお花だとか
可愛らしいキノコもたくさんいます。これを撮りだしたら山頂なんてどうでも良くなってきます。
いつもは素通りするだろう葉っぱたちも瑞瑞しくなり足が止まってしまいます。
森を抜けてにゅうに近づいてくると岩場が増えてきます。汗ばんでくる頃かと思いますが、冷んやりした岩に触れながら歩いていると身体が目覚めてきます。この感覚を思い出したくて年に一度は通っています。
ちょっと急なところもありますが難しい道ではありません。標高差も200メートルぐらいしかないはずなのですが何故か疲れます。平らな森ばかりを歩いてきたからなのか気分が萎えてしまうのかもしれないですね。山頂まで頑張りましょう!
山頂
山頂は岩場を登った先にあります。写真を撮られる方々で混み合っているのでご飯は手前で食べられる方が多いです。
「にゅう」の意味がお分かりいただけましたでしょうか!? この山の名前を付けたのは男性でしょうかね(諸説あります!)
にゅうは最近知名度が上がってきたような気がします。人気が出てきたからなのか可愛らしい看板も出来上がりました。
白駒池からほとんど登っていないのに高度感が素晴らしいです!稲子岳と天狗岳が綺麗に見えます。初心者の方にはおすすめの山です。
横に伸びているのは硫黄岳。天気が良ければ青空に富士山も浮かんできますよ!
サブルート(白樺尾根・石楠花尾根)
石楠花尾根と白樺新道はマイナールートで踏み跡も消えかかっていたのですが歩けるようになっています。白樺尾根は小海10マイルのコースになったこともあって看板も一新されており、石楠花尾根も数年前の大雨による崩落地点が多々あったのですが最低限の整備はしてくださっています。
コースタイムはどちらも上りは3時間、下りは2時間半ぐらいです。にゅうには稲子湯方面から上がる道が2つもあるのですが、白駒池からよりも1時間以上も遠いからなのか、歩いている人を見たことがほとんどありません。
尾根の分岐へ
にゅう山頂から30分程手前のところに「稲子」と書かれた看板が立っていますので進んでください。稲子湯へ繋がっている石楠花尾根のことを指していますが、白樺尾根にも繋がっています。
下り坂を進んでいくと十字路が見えます。白樺尾根へ行きたい場合には矢印通りに、石楠花尾根へ行きたい場合には「稲子湯」の指す方へと進んでください。
白樺尾根
分岐点から400mを一気に降りていくいきます。この30分は負担がかかるのですが抜けてしまえば気楽な尾根歩きが待っています。
トレイルランのコースになっているだけあって走りやすく、私も初夏までは楽しく走らせてもらってます。
途中で交差する林道は石楠花尾根へ続いています!その先は「稲子湯〜しらびそ小屋」の登山道に繋がります。
白樺尾根と言われるだけあって白樺が美しいのですが、六月になると天然記念物のサラサドウダンツツジが入り口まで咲くようになります(登山口から半月ほど差があります)
この林道のサラサドウダンツツジは目線をあげると気づきやすいかもしれません。背が高い木が多いので初めての人は見逃しがちです。
白樺尾根の登山口になる「サラサドウダンツツジ群生地前」のバス停です。バス運転手の方も登山口であることを知らないので、降りることを伝えると怪訝な顔をされがちなのですが間違いありません。
石楠花尾根
(分かりにくい写真なのですが)みどり池登山口から中盤辺りまでは狭い道がつづきます。石楠花の葉に覆われて腰掛けられる場所も無くなるので余力を残しておくといいです。密集しすぎているからなのか全てが一斉に咲いているのを見たことはないです。タイミングが合えばとても美しい尾根なのでしょうね。
山小屋
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営業状況が変わっているかもしれません。
必ず事前にご確認ください!
白駒荘
2017年に火事で焼けてしまったのですが無事に営業再開されました。
新築で贅沢な施設になっているので、山小屋というよりは旅館に近いかもしれません。
湯船があるので汗を流したい方はこちらにしましょう。
暖房設備もしっかりしているので寒がりの方にもおすすめです。
青苔荘
湖畔のキャンプ場はこちらだけですのでテント泊を考えている方はこちらにしましょう。
宿泊代は白駒荘よりも若干安いです。
スノーシューツアーなどイベントが多いみたいです。
泊まることがあれば追記します!
アクセス
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アルピコ交通(茅野駅発)
八ヶ岳の玄関口の一つである茅野駅からのバスです。
麦草峠行きが最寄りになりますが、車道が閉まる冬季は渋の湯行きを調べてください。
茅野駅時刻表(JRホームページ)
毎日アルペン号(東京発・夜行バス)
東京から麦草峠まで直行できる夜行バスです。竹橋/新宿/八王子から乗車できます。22時台出発なので帰宅して着替えてからでも間に合うのが助かります。お盆や連休だけは混み合うので1ヶ月前から予約状況を確認しておくといいでしょう。
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