石楠花が咲く山として有名な金峰山。大日小屋周辺が咲き始めたという知らせを受けて早速足を伸ばしてきました。山頂近くまでお花がつづく賑やかな山道です。風景も変化に富んでいて気に入りの山になっています。
- 見頃は6月初旬から中旬
- 大日小屋から稜線まで石楠花ばかり!
* 山頂への最短ルートは「大弛峠」からになります
(塩山駅から季節運行バス)
ルート
コースタイム(市販の地図参照)
登り:4時間 下り:3時間
石楠花の季節ということもあって「お花マーク」ばかりのルートです。大日小屋から稜線まで石楠花がずっと続いています。標高差が400mほどあるので、6月中であればどこかでお目にかかれるのではないでしょうか。山頂までは急坂と平坦な道が交互に現れるのでアメとムチの山だなと思ってます。
瑞垣山荘
韮崎駅からのバスの終着地です。車を止めるのもこちらになります。バスに隠れてしまっていますが瑞牆山荘が建っています。下山のご褒美にアイスクリームを食べましょう!
写真中央の辺りに「増富温泉割引券」の入ったポストがあります。入浴予定でしたら帰りに頂いておきましょう!
登山口からしばらくはウォーミングアップに合った森歩きです。でもこの季節はエゾハルゼミの合唱が待ち構えていて、とてもではないですが爽やかな気分にはなれません!(夏の終わりは気持ちがいいですよ)
エゾハルゼミとは「ハル」と名前にあるとおりで「春に鳴くセミ」です。わたしの別宅がある八ヶ岳周りでは5月下旬になると鳴きはじめます。初めての人にとっては何事か!と思うぐらいの騒がしさなんですよ(計測した方によると工事現場ぐらいの強さらしいです。誇張なしだと思います!)
この先は坂を一気に登っていきます。段々と皆さん無言になっていきますが、しばらくすると視界が明るくなっていき、瑞牆山が現れます。報われたと思う瞬間です!
富士見平小屋
瑞牆山、金峰山の両方を狙ってテント泊をするならこの山小屋になります(鳥の写真しか撮っていませんでした…)
富士見平小屋の手前からはツツジが咲いています。シャクナゲがメインの投稿だったので地図には「お花マーク」を付けなかったのですがセットで楽しめます。お花好きにはたまらない山です!
一旦、深い森の中へ入っていくのでお花は消えてしまいます。でも北八ヶ岳のような苔生した森があるおかげで、山頂までの風景にリズムが生まれてきます。この区域を歩くことをいつも心待ちにしています。
大日小屋(石楠花のエリア)
大日小屋の手前から石楠花がいきなり現れます。まさに咲き乱れるといった感じで、ここから1時間ぐらいは石楠花に囲まれながら歩いていきます。
石楠花の蕾。力を溜め込んでいるような鮮やかさには元気をもらえそう。まだ梅雨入りもしていないけど夏の鮮やかさですね。こんな色が欲しくなってくる時期です。
大日小屋はルートから少し下ったところにあります。水場もありますので火照った身体を冷やしにいくのもいいですよ。宿泊するには事前に富士見平小屋で受付をする必要があります。ただし手入れがされていないようなので、ブログなどで最新の状態を確認された方がいいかと思います。
これから目指す大日岩が見えます。急坂になりますが石楠花を眺めながらですので思ったより疲れません!
大日岩
両端ともに石楠花だらけですね。稜線まで続いていたのでお花もどんどん上がっていくのでしょう。
大日岩のすぐ手前まで上がると休憩スポットがあります。この先から登れます。時間があったら立ち寄ってみるのもいいですね。
大日小屋からはこんな急登ばかりですが稜線まで頑張りましょう!
砂払の頭
稜線に出たところが「砂払の頭」です。ロッククライミングの聖地になっている区域なだけあり、岩の一つ一つがカッコいいですね!
瑞牆山が見えました。青空よりも雲が似合うのは何故だろうといつも思います。
「瑞牆」とは神社を囲む垣根のことを言い、古くから修験道の中心として登頂されていたようです。神様がいらっしゃる山だから少し隠れているぐらいがいいのかもしれないですね。
山頂へ
この標識は「金峰山小屋」との分岐になります。小屋経由でも20分ぐらい遠回りですが頂上にはたどり着けます。
この先は不安定な岩場が続いて気を使います。鎖場も2箇所あります。小さなお子様連れの場合には、金峰山小屋を経由して登ることも考えてみるといいかと思います。
このように平坦な箇所はなくなります。10分ぐらいですが気を使いながら岩の細い部分を歩いていくことになります。
山頂手前で雲に覆われてしまったので最後の写真になりまし… この日は富士山方面から雲が押し寄せてきていて、山頂はずっとこのような感じだったようです。長野方面は青空だったのですが、お昼過ぎからは曇ってしまいました。
でも許してもらえないと思うので去年の写真を載せておきます。山頂には御神体である五丈石。四角形の石が積み重なっている姿はとても天然とは思えないですよね。ここからは富士山、八ヶ岳、南アルプスが綺麗に見えますよ。それは登ってからのお楽しみで!
五丈石は約2000年ほど前に人力で運び込まれたという話もあるようです。無理じゃないかなとも思いますが、そのようにしか見えないお姿ですよね!とっても不思議です。
山荘
瑞垣山荘
富士見平小屋に泊まる方がほとんどでしょうが、こちらから30分ほどで到着できますし、個室に泊まれてお風呂もあるという点では穴場かもしれません。前夜に車で到着するような方には良いのではないでしょうか。
下山後にはアイスクリームを忘れずに頂きましょう!
富士見平小屋
テントを張るならこちらになります。広々としていますし過ごしやすいでしょう。ここはランプ小屋としても有名で、夜の照明はランプだけです。山にいるんですから明るすぎない方が雰囲気出るかもしれないですね。
金峰山小屋
金峰山の頂上近くにある小屋です。主はとても気さくな方で、川上村(高原野菜で有名な村です)の新鮮な野菜を使ったご飯はとても美味しかったです。頂上からの日の出が見たかったらこちらを選びましょう。
増富温泉(おまけ)
金峰山から韮崎へのバスに乗ると立ち寄ります。日帰り温泉施設もありますが、沢山ある宿を選んでもいいかもしれないですね。リンク先にある日帰り温泉施設では、25度〜37度まで(ちょっとぬるめですね)で水質も違うお風呂を選んで入ることができます。
アクセス
バス
韮崎駅から増富温泉を経由して瑞牆山荘へ向かうバスです。本数が多いので利用しやすいです。
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